インタビューInterview

白内障手術の助手経験を活かし、柔軟な手術技術を習得。

JCHO中京病院 眼科 医長
横山 翔
横山 翔

眼科医としての経験年数と専門分野について教えてください。

眼科医17年目で専門は白内障、黄斑・網膜硝子体、色覚です。

現在はどのような働き方をしていますか?

現在は中京病院の常勤医として勤務しながら、愛知県内に限らず、県外でも眼科診療(主に白内障や硝子体手術)を行っています。
地域を越えて患者さんの目の健康を守ることにやりがいを感じています。

年間手術件数について教えてください。

現在の手術件数は白内障と硝子体と合わせて年間約1500件です。
自分が若い時に手術教育を受けていたときは白内障手術を年間200件、網膜硝子体手術を年間60件ほどやらせていただいておりました。
1日20~30件の白内障手術を難なくこなすスペシャリストの先生方の手術に同行し、助手に入らせていただくことで、様々な症例に対する手術アプローチや、施設毎の特色を感じることができ、様々な施設に行くことによる貴重な経験をすることができました。現在、自身が手術をする際にもこれらの経験が生きており、たくさんの手術を無理なく行うことができています。

横山 翔横山 翔

中京グループでは、若手医師の育成はどのように行われていますか?

中京グループは、医師が早期から豊富な手術経験を積める環境が整っており、教育体制が充実している点が特徴です。若手の頃から上級医の手術を間近で見学する機会が多く、中京病院だけでなく、グループ内クリニックでの手術にも同行させていただきました。3年目や4年目の頃には指導医のもとクリニックでの手術を数例任せていただき、技術の習得がスムーズに進みました。
また、グループ内の施設ごとに異なる特徴や診療方法があり、それぞれのやり方を実際に経験することができました。また、指導医が行うたくさんの手術症例を「目で学ぶ」ことで、自身が手術する際のさまざまな手術手技の引き出しや診察のスキルが身に着き、難症例や不測の事態が生じた際も迅速に対応できる自信がつきました。さらに、毎週行われるラボ室での練習は、同期や先輩たちと切磋琢磨する場であり、他の上級医の先生方からも丁寧な指導をいただき、技術を磨く環境が整っていました。
練習件数を目標設定するシステムが導入されていることで、常に目標意識を持ちながら取り組むことができ、自分の成長が実感できる環境だったと思います。

中京グループの教育体制には、
どのような学習の機会がありますか?

01 手術勉強会について

中京グループの教育体制のもう一つの柱として、定期的な手術勉強会があります。自身が若い頃から、中堅医師やベテラン医師など様々な執刀医が行った白内障手術症例を実際に見ながらディスカッションを行う場で、若手の頃は理解が難しい内容も多かったですが、若手向けのセッションも組み込まれており、非常にためになる場となりました。また、合併症症例に関するフィードバックも、その場で上級医から受けられるため、各手術におけるリスク管理や、術中の判断力が格段に向上しました。

02 中京グループ勉強会について

もう一つ定期的に行われる勉強会として中京グループ勉強会があります。教育講演や学会参加報告、学会発表の予演会が行われ、眼科における新しい知見の共有や討論が行われ、眼科医としての見識を広げる貴重な場となっています。コメディカルの方たちと合同で開催することで、視能訓練士や看護師からもたくさんの貴重なコメント、ご講演をいただき、非常に勉強になります。

横山 翔横山 翔

留学を通じて、どのような知見を得ることができましたか?

私は2017年(眼科医として10年目)、ニューヨーク大学に1年間留学をさせていただく機会をいただきました。AMD(加齢黄斑変性)の権威でいらっしゃるスミス先生(R. Theodore Smith, MD, PhD)の下で学び、シュードドルーゼンにおける多角的な評価手法や、心血管系との関連を学ぶ機会を得ました。私が日本で行っていた色視力や色覚に関する知識についても多くのアドバイスを受け、留学中には英語論文を4本執筆し、共同研究も進めました。

留学先で感じた日本との違いについて教えてください。

アメリカと日本では医療体制の違いが感じられました。特に、アメリカでは手術を担当するまでの過程に時間がかかり、医療の土台を支える「学術」が重視されることが大きな違いでした。また、患者さん一人ひとりにじっくりと時間をかけ、多角的な視点から治療に当たる姿勢も印象的でした。日本では症例数を重視する傾向がある一方、アメリカでは一人の患者さんに時間をかけて治療を進めていくスタイルが主流でした。

留学中に感じた困難と楽しかったことはなんですか?

言葉の壁があり、留学当初は苦労しましたが徐々に慣れていきました。 現地で交流した日本人医師たちとは今でも関係が続いており、それぞれの勉強会に参加し合うなどお互いに刺激を受けながら成長しています。
また、アメリカ滞在中には、現地のスポーツ観戦や観光も楽しみ、リフレッシュする時間も取れました。勉強とレジャーのバランスが取れていたことが、留学生活をより充実させてくれました。
もともとは金銭事情や書類手続きなどの不安などありましたが、サポート機関の中京メディカルからの支援のおかげで特に大きな問題もなく留学を終えることができました。

今後のキャリア展望や目標について教えてください。

現在は大学院に通い自身のキャリアアップを図っています。新しいことに挑戦することが好きなので、医師としてだけでなくグループの運営や情報発信など様々なことを積極的に行っていきたいと考えています。
後輩たちや新たにグループに入られる先生たちが、『中京グループに入って良かった』
と思ってもらえるような組織作りを目指していきます。

あなたの挑戦を、
全力で支える環境がある。

あなたの挑戦を、

全力で支える

環境がある。

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